月経異常|河野レディースクリニック|大牟田市の産科・婦人科

〒836-0845福岡県大牟田市正山町148-1
TEL.0944-54-9710
ヘッダー画像

月経異常

月経異常|河野レディースクリニック|大牟田市の産科・婦人科

月経(生理)の悩み

月経痛(生理痛)・月経困難症

月経異常

月経痛(生理痛)の原因となる子宮内膜症や骨盤内炎症は悪化すると不妊の原因にもなってしまいます。子宮筋腫や子宮腺筋症も知らずに放っておくと、気づいたときには重度の貧血になっていたり、手術をしなければならない大きさになっていることもあります。
また月経困難症によって学業や仕事がはかどらないなど月経困難症によって辛いだけではなく、さまざまなところに影響が出てしまいます。
※婦人科を受診するのに早すぎる年齢というのはありません。初経が始まり、月経痛がつらい場合は早めに受診することで月経痛へ対処することができ、月経へのマイナスイメージを持たずに上手に付き合っていくことができます。また早くから対処することで将来の不妊のリスクも下げることができるので、「月経がつらい」という方は早めに受診してみてくださいね。

月経困難症とは?

まず「生理=月経」というのは子宮の中の膜が排卵後に出るホルモンの働きで分厚くなり、その内膜がいらなくなったために体の外に排出されるものです。痛みは子宮の内膜や血液を押し出すために子宮が収縮することで起き、これはプロスタグランジンという物質によって引き起こされます。
子宮の内膜でできるプロスタグランジンは頭痛や腰痛、吐き気といった症状も引き起こしてしまいます。
月経痛は、下腹の中心部がぎゅっと絞られるような痛みのことが一般的ですが違和感を覚える程度の人、仕事もできないほど痛い人、腰痛を感じる人など個人差が大きくみられます。

月経痛が起きる時期

月経痛は通常は月経量の増える2日、3日目の時期に強く感じますが、月経の始まる直前に痛みを感じる人もいます。

月経痛が重い=月経困難症

月経困難症とは月経の直前または開始とともに現れ、月経が終わるとなくなる下腹痛や腰痛、頭痛や眠気などの症状が日常生活に支障をきたすほどひどいものを言います。また月経痛のほかにプロスタグランジンにより引き起こされる頭痛や腰痛、吐き気といった症状も含みます。

よくある症状

  • 月経痛がひどく日常生活に支障が出る
  • 月経痛で鎮痛薬を内服しているが効かないことがある
  • 月経中に吐き気がある
  • 月経中に頭痛がある
  • 月経中に腰痛がある
  • 月経中に下痢になる
  • 月経になると疲労感・憂うつを感じる

月経困難症の原因

1.強い子宮収縮が原因
(機能性月経困難症)

個人差

特に病気はないけれども痛みを引き起こすプロスタグランジンの量が多い、もしくはプロスタグランジンに対する反応が強いために月経困難症をおこすことがあります。若い人に多く見られますが、最近では10代から月経痛困難症がある人はどこかに子宮内膜症が潜んでいる可能性が高いことがわかっており、注意が必要です。

冷え・ストレス

冷えやストレスで血行が悪くなると子宮内膜でできたプロスタグランジンという子宮を収縮させる物質が滞留し、痛みを強く感じてしまいます。

子宮が未熟

特に月経が始まったばかりや思春期に多いのが、病気があるわけではないけれども子宮の入り口がまだ狭く、そこを月経血が通るために子宮が強く収縮して痛みを感じることがあります。

2.病気が原因
(器質性月経困難症の場合)

子宮内膜症・骨盤内炎症

子宮内膜症やクラミジアなどによる骨盤内炎症があると癒着といって臓器同士がかさぶたのようになってくっついてしまうことがあり、動きが制限されるために痛みを伴うことがあります。年を経るごとに徐々に重くなっていく月経痛がある人は要注意です。

子宮筋腫・子宮腺筋症

子宮の筋肉が一部分塊のようになる子宮筋腫、子宮の筋肉の中に内膜が入り込み一部分が分厚くなる子宮腺筋症は月経困難症になりやすく、年齢を重ねると悪化するので年々痛みが悪化する場合は検査しましょう。

子宮奇形

また生まれつき子宮が2つある(重複子宮・双角子宮)子宮の中に隔壁がある(中隔子宮)ハート型をしている(弓状子宮)などや子宮の発育が悪いといった奇形がある場合に月経痛が強く出ることがあります。これらは生まれつきのため、月経が始まった時から月経痛がひどい人は一度検査してみましょう。

月経痛が重い時の対処法

痛くなる前(生理の予兆があるとき)に痛み止めを飲む

鎮痛剤は痛みの物質ができるのを止めるものの、痛み物質ができてからだとなかなか効きません。痛いかも…くらいで早めに飲み始めましょう。

下半身を温める

骨盤内の血流が悪くなると痛み物質が流れないためより痛みがひどくなると考えられていますので、下半身を温めて血行を良くすることが大切です。

締め付けの弱い服を着る

締め付けのきつい服は血行が悪くなるため、冷えるのと同じです。月経中はゆったりした服を着るようにしましょう。

病院での治療を受ける

  • 漢方薬
  • 鎮痛剤
  • ピル(LEP)
  • 黄体ホルモン製剤(ディナゲスト、ジェノゲスト)

病院での治療は症状の程度や原因によって上記の薬を使用します。治療法を一緒に検討しましょう。

月経不順

月経不順だけど忙しいし…と放置してきた方、月経不順なのか不正出血なのかわからないという方。月経不順の原因を知ることで将来の不妊を回避したり、思わぬ病気やがんが見つかったり、ということもありますのでお気軽にご相談ください。

月経不順とは?

一般的な月経周期というのは月経の始まった日から次の月経の開始日前日までの日数を指します。正常な範囲は25日~38日で、月々の変動が6日以内といわれています。
個人差はありますが、通常月経が開始してから約2週間は卵胞が育つ時期で卵胞期とよばれ、比較的快適に過ごせる期間です。その後排卵が起きると黄体期と呼ばれ、子宮の内膜を分厚くして妊娠に適した状態にするホルモン(プロゲステロン)が増加します。妊娠しなかった場合は排卵後約2週間で分厚くなった子宮の中の膜がはがれ、次の月経がやってきます。

月経周期は乱れることもある

月経周期の乱れには以下のようなものがあります。

  • 頻発月経
    月経周期が短縮し、24日以内に月経が来てしまう
  • 希発月経
    月経周期が延長し、39日以上3ヶ月以内に月経が来る
  • 無月経
    3ヶ月以上月経がない
  • 不整周期
    上記の正常な月経周期に当てはまらない場合

月経周期の測り方

前回の月経を覚えていないという方もいらっしゃると思いますが、それでは自分の月経周期が正しいのか早いのか遅れているのかわかりません。まずは月経の始まった日と終わった日を記録してみましょう。より自分の身体のことを知るためには基礎体温を付けてみるのがおすすめです。基礎体温とは朝目が覚めてすぐにベッドから出る前に舌下で体温を測定したもので、これをグラフに記入した「基礎体温表」を作ることで排卵をしているかどうかを知ることができます。月経周期や排卵のタイミング、妊娠の早期診断や、次回の月経の予測もすることができます。
最近ではアプリで簡単にグラフを作れるものもあるので活用してみましょう。ただし、アプリでの月経予定日は今までの周期の平均から予測したものなので多少ずれることは多いです。

気にしたほうがいい月経の遅れ方

いつもの月経周期より遅れている場合、まさかと思っても避妊に失敗している可能性もあるので妊娠の可能性がある場合は検査薬で調べてみましょう。妊娠の可能性が全くない場合は1回だけ月経が遅れているようであれば少し様子を見ても良いでしょう。2ヶ月以上来ない場合は受診しましょう。

妊娠以外で月経が遅れる主な原因

月経がひと月に一回くるのは一ヶ月に一回排卵が規則正しくあるから。約2週間後にセットになって月経がやってくるのですが、何かの原因で排卵がおこなわれない場合や、排卵に時間がかかってしまった場合、月経が遅れてしまうことがあります。
排卵がうまくいかない原因としては不規則な生活習慣やストレス、多嚢胞性卵巣症候群といった疾患の可能性などがあります。

1.不規則な生活習慣・ストレス

個人差

  • 過度なダイエットや運動
  • 食生活の乱れ
  • 睡眠不足
  • 引っ越し、結婚などの環境変化
  • 仕事のストレスや受験など

不規則な生活やストレス下では身体は子孫を残す前にまず自分の身体を守ろうとします。そのため脳から出ている排卵を促すホルモンが出なくなります。

2.病気・体質

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

脳下垂体からのホルモン(FSH、LH)のバランスが悪く、卵巣の皮が厚くなって排卵しにくい体質の人がいます。ニキビや多毛といったほかの症状を伴うこともあります。

ホルモンの異常

視床下部や下垂体から出るホルモンのバランスが悪かったり、排卵を邪魔するようなホルモン(プロラクチン)が出すぎている場合、また甲状腺ホルモンに異常がある場合。

3.服薬

ピルを飲み始めた

ホルモンを一定にして排卵を止める働きや子宮の中の膜が薄い状態に保たれるため、ピルの種類によっては月経がなくなったり予定よりずれることがあります。

特定の薬を服用している

胃薬・抗うつ薬などの一部の薬は排卵を邪魔するホルモンを増加させるため、月経周期に影響を及ぼすことがあります。

月経不順の治療

原因によって治療法は異なるためまずはホルモンの採血や経膣超音波で子宮・卵巣の状態を見て原因を明らかにします。薬が原因の場合は薬を中止してみることもあれば、ストレス等が原因の場合はそのまま様子を見ることもあります。長期に月経が来ていない場合はホルモン剤を使って月経を起こしたり漢方薬によって排卵するように体質から改善していく場合もあります。
また妊娠を希望する場合は排卵を促すような薬や漢方薬で治療を行うこともあります。
月経不順は排卵障害を反映していることも多く、その場合は不妊症に関連する可能性があります。それぞれのライフスタイルに合った治療をするのでお気軽にご相談ください。

過多月経

「生理の量」は人と比べることはあまりないので自分で多い、少ないがわからないことも多いと思います。チェックが入った方は気軽にご相談ください。知らない間に貧血になっていて、治療をしたら勉強や部活、仕事の効率が上がったという方もいますよ。

過多月経とは

過多月経の定義としては一般的に月経血の量は20~140g、平均50~60gとされており、それを超えて月経血が異常に多いことを過多月経といいますが、実際に測るのは難しいため下記の症状がある場合に月経量が多いと判断しています。また過多月経の場合、貧血になることがあるので月経になるとめまい・動悸・疲れやすいなどの症状が出る人も過多月経が疑われます。

  • ナプキンを2時間以内に替える
  • 昼でも夜用ナプキンを使う日が3日以上続く
  • 夜間、夜用ナプキンで朝までもたない
  • 経血にレバー状の塊が混じっている
  • 月経時にめまい・動悸
  • 月経時、疲れやすい

過多月経の原因

1.子宮筋腫

子宮の本体である筋肉の一部がゴムボールのような塊になる子宮筋腫。良性の腫瘍ですができる場所により症状も様々ですが特に子宮の中の空洞(内腔)に飛び出したようなタイプ(粘膜下筋腫)の人は月経が多くなることが多いです。

2.子宮腺筋症

子宮本体の筋肉組織の一部に子宮内膜の成分が入り込むことで子宮の一部が分厚く、硬くなり、月経量が多くなったり月経痛が起きたりします。

3.子宮内膜ポリープ

子宮の中の膜がおできのように含む子宮内膜ポリープ。子宮の中の空洞(内腔)に飛び出し、過多月経や不正出血を引き起こします。

4.子宮内膜増殖症・子宮体がん

子宮の中の内膜が増殖する子宮内膜増殖症。子宮体がんの一歩手前といわれており、定期的な検査や治療が必要です。過多月経の中にはこうしたがんや前がん病変と呼ばれる悪性の可能性もあるので放置せずに一度受診してみましょう。

5.ホルモンバランスの乱れ

特に上記のような病気(器質的な原因)がなくても、ホルモンバランスの乱れで無排卵の場合などに過多月経が起きることがあり「機能的な原因」によるものといわれます。特に若い人や、閉経直前の人に多く見られます。

過多月経の対処法

過多月経を放置すると、月経のたびに血液が減少し、貧血になってしまうことがあります。急に貧血になった場合はめまいや動悸、疲れやすさ、頭痛といった症状が現れますが徐々になった場合、こうした症状がなく、自分では気づかない間に輸血が必要なほど高度な貧血になることもあります。また子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜増殖症や子宮体がんといった器質的な病気があった場合、放置しておくと悪化してしまい、不妊の原因になったりがんが転移してしまうことも考えられます。
治療は原因や程度によって異なりますが、鉄剤の内服で貧血を改善する場合やホルモン剤によって月経量を減らす場合、手術をする場合やなどがあります。

PAGE TOP